さて。 真面目な話をしようか

ある、大事な友達と、誰も知らない私の話。

それに気付いたのは、中3の春。 ・・・ちょうど今頃だった。
屈託ない笑い顔に、僅か、『異質』を感じた。
正直、気になった。
それでも、どうしたら良いか分からなかった。
その子の中にあるものに、どう触れれば良いか分からなかった。
―今思えば、恐かったんだ。

部活を引退して、受験に備えた日々の中。
段々と、その子に見えた『異質』はなくなって
「あぁ、もう大丈夫なんだろう。」
と思った。 杞憂だったと安心した。
 それが大きな間違いだった。
その子の『異質』はむしろ、大きくなっていた。
ただ、それを隠すのが上手くなっていただけだった。

結局、それに気付いたのは随分たってからで。
友達ヅラしてた自分が、どうしようもなく愚かだと知った。

ある日、その子が私にある種の負い目を感じてると知った。
それから謝られた。
どうしてそんな事いうんだよ。
私は何もしてない。 君に何一つしてやれなかった。
謝らないでくれよ。 謝るのは私なんだから。
そう、最初から最後まで言えなかった自分は、恐ろしく子供だ。


さて、これは、さっきの話よりかなり後の事だけど・・・。

後ろを向いていたあの子は、今、前を向いたそうだ。
まだ、傷は癒えていないだろう。
血は流れて、大地を赤く染めているのだろう。
これからも、血は流れるだろう。 痛いだろう。
でも、その道を選んだ。

―そうかい、強くなったね。 本当に、強くなったね。
もっと強くなるのかい? 無理しちゃ、ダメだよ。
辛かったら、休んで良いんだよ。
楽になったら、またゆっくり歩けば大丈夫だよ。

そしたら、自分が満足できるくらいに頑張れ。

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